血行の改善というのは重要となる足やせブログ:03-8-18
厳しさとやんちゃさを兼ね備えた親父、
そして、穏やかな、どこかお茶目なママの元で
僕は育ちました。
家には、色紙に書かれた家訓ならぬ、
親父のお気に入りの言葉が書かれた色紙が
所狭しと家の壁に貼られていました。
たくさんのことを子供に残したかった親父。
親父の教えや決まりごとの意味は、そのときは難しくて分からなくても、
大人になるにつれて理解できるようになっていました。
だけど、一つだけわからないものがありました。
「1食2膳」
ご飯1食につき、ライスを2杯以上食べなさい…
というものでした。
「残さず食べなさい」という躾もありましたが、
それに追加して、なぜ「1食2膳」?
体型などが気になるお年頃の時期は、
とても嫌な決まりごとだったのです。
むしろ、ライスをお茶碗半分にしたい…
そう感じたことも何度もありました。
ライスを2杯食べないことが見つかろうものなら、
不機嫌になる親父。
「お前らがしっかり食べないと、働いている意味がないだろう!」
「そんなことなら、働かんぞ!」
なんで、機嫌が悪くなるの?
だからって、どうして働かなくなるの?
当時の僕には、怒られていることに気をとられて、
親父の思いが分かりませんでした。
しかし、少し巻き戻してみると
答えは明らかでした。
親父は、僕たち家族がたくさん食べることで、
働く意味を感じてきた人だったのです。
なので、
僕たちが食欲のないときには、
働く意味を感じられなかったのでしょう。
親父もママも戦後間もない頃に生まれ育ったので、
その時代背景を考えれば、
今のように飽食の時代ではありませんでした。
だからこそ、
家族に充分にライスを食べさせることが家族の幸せであり、
親父にとって意味あることだったのですね。